2010年10月2日土曜日

La!Bunko 後記①


La!Bunkoが一ヶ月間の開催期間を終え、先日、幕を閉じました。
7月にお話をいただいてから、打ち合わせ〜怒涛の製作期間
9月1日に幕が開いてからは、ドキドキワクワクの毎日でした。
短く感じるとか、意外に長かったね、とかではなく
特別な時間が流れていた30日間だと感じています。

テレビでの取材や、ラ・ブンコナイトでちょっと話させて
もらったこと。トークショーでお話したこと。その他
話しそびれていることなどを
ちょこっと書き留めておこうと思います。

最初に長崎社長からおはなしを聞いたのは
開催していた個展が、そろそろ終わる
7月のことでした。話を聞いて、「そりゃやります
ぜひぜひ!」と、まだ、内容も把握しないままでしたが
「面白くなる」という予感だけはバッチリあった記憶があります。
それから、改めて長崎社長から詳しい話を聞いて、こりゃぁ
責任重大だな。浮かれてばかりだと大怪我すると、
ちょっとびびったりしました。
実は、最初は今回描いたイラストとは、全く別のイメージで
話が進んでいました。これは、不思議というか、こういうコトが
あるんだよなーというところですが、個展期間終了間際に、一ヶ月という
長い開催期間を戴いていましたので、最後に何かやりたいなーと思い、
ギャラリー内で絵を描こう!と思いついたのですが、絵の具は、ちょっと
ギャラリー内を汚してしまいそうだし、、使えない。。
何か・・と思っているところに、クレヨンで描いてみようか・・なという
本当に思いつきで黒のクレヨンを主に使った絵を描きました。
えんぴつでは、塗りこむモノクロの作品を描いたことはありましたが
クレヨンでは初挑戦。ボク自身初めて描く絵でした。
出来上がりも、面白い感じに出来て、自分でもお気に入りの
一枚になりました。そして、それを見てくれた、La!Bunkoの
総監督ともいうべきネストグラフィックスの河北さんが、最初の
イラスト打ち合わせの時にあの感じ(クレヨンの絵)はどうでしょうと、
提案をもらって、あの感じかぁー。と、あの絵を気に入ってもらえて
うれしい半面、すこし気が重かったのも事実。なんせ、
描き慣れた絵ではなくこないだ初めて描いたタッチです。
この責任重大なメインビジュアルにこないだ描き始めた絵で、
なおかつ期待に答えるには・・
ひえ〜。どうしようー・・
さ、これからラフ出しが始まるのですが、出てこない出てこない
今回の作業で一番苦しんだ時期です。このLa!Bunkoという
長崎書店オリジナルの文庫フェアにふさわしい絵は?
また、このイラストには、短い物語を付けることも決まっていましたので
そっちも考えながら・・アイデアが出てこなくて苦しみながら、、
そんな時、ふと、言葉と絵って、自分が一番やりたいと
思ってるカタチじゃないか!一番やりたいことが回ってきたのに、
なに上がってんだオレ!
と、そこからは、堰を切ったようにアイデアが!・・・とは行かず
やっぱり、しばらく苦しい時間は続き、こりゃもう出ないんじゃないか
と思いながら、どうにかイメージが少しずつ出来てきて
なんとかかんとか、初めてラフ絵を見せる打ち合わせの日の前日
幾つかのラフが出来上がりました。そのラフの中に、今回の
メインビジュアルになる「本の人」(©ネストグラフィックス)が
いました。なにかキーになるイラストが欲しいなと思って描いたのですが
ボクはこのキャラクターを積極的には押していませんでした
元になったクレヨンの絵「よるのしずく」にイメージを引っ張られ
過ぎていて、自分で世界観を小さくしてしまっていたのです。
(つづく)

2 件のコメント:

つちだ さんのコメント...

ケンタロさんでもやっぱりそういう葛藤があったんですねぇ。
さらさらっと書き上げちゃったかと思ってましたけど(失礼
そういういろいろがあってのあの作品なワケですよね。
本の人(仮)を見る目もちょっと変わるってもんです。
長くて短い気がした数ヶ月だったでしょうね。
でも素晴らしい結果となりましたね。
おつかれさまでした。

村井健太郎 さんのコメント...

つちだくん こんちっす。
(笑)さらさらっとは、なかなか描けんのよ〜
何度も来てくれてありがとね。
もうちょい、この余韻の後記シリーズ
続くので、お付き合いよろしくー